(Tecnica a Guazzo)
金箔は樹脂や油、合成樹脂、ニンニクなど様々な結合剤を使い、金メッキ(渡金)を施すために作品に接着することですることができます。
一方、この水押しとは水を使って金箔を作品に貼り付ける作業のことです。 この技法は13世紀からのイコン画、そして黄金背景テンペラ画にも使われ、現在でも額縁制作においても脈々と生き続けています。その特徴は、仕上げると黄金と見間違えるような輝きを伴うということです。それは他の金箔作業では決して見ることは出来ません。
石膏下地の上に金箔を施す箇所に箔下砥粉を塗ります。箔下砥粉はイタリア語ではボーロ、フランス語ではアシェット、英語ではボールスと呼ばれ、建築等に使用する砥粉と同質のものですが、肌理の細かいより上質のものです。 ボーロとは海底の海藻等が堆積して出来た珪藻土で、色としては黄、赤、黒、白等があります。 デリケートな箔を磨くためのクッションの役割となり、その色は薄い箔を通過して箔の輝く色にも影響を及ぼします。 乾燥してから多めの水を置き、その上に金箔を置きます。その水が吸収地の石膏に吸われて、金箔が作品に密着するようにします。この時の金箔は艶消し状です。 生乾き時に瑪瑙棒で磨いてゆくと、石膏地までもが平滑になり、黄金の輝きが現れてくるのです。 下地の処理、金箔の置き方、乾燥のタイミング等が絶妙な条件で重なりあい、それらが完全に満たされた時に初めて素晴らしい輝きが出ます。 それまでの複雑な工程と、絶妙な条件が合わなければその輝きは決して現れることはない最も高度な技なのです。
一方、この水押しとは水を使って金箔を作品に貼り付ける作業のことです。 この技法は13世紀からのイコン画、そして黄金背景テンペラ画にも使われ、現在でも額縁制作においても脈々と生き続けています。その特徴は、仕上げると黄金と見間違えるような輝きを伴うということです。それは他の金箔作業では決して見ることは出来ません。
石膏下地の上に金箔を施す箇所に箔下砥粉を塗ります。箔下砥粉はイタリア語ではボーロ、フランス語ではアシェット、英語ではボールスと呼ばれ、建築等に使用する砥粉と同質のものですが、肌理の細かいより上質のものです。 ボーロとは海底の海藻等が堆積して出来た珪藻土で、色としては黄、赤、黒、白等があります。 デリケートな箔を磨くためのクッションの役割となり、その色は薄い箔を通過して箔の輝く色にも影響を及ぼします。 乾燥してから多めの水を置き、その上に金箔を置きます。その水が吸収地の石膏に吸われて、金箔が作品に密着するようにします。この時の金箔は艶消し状です。 生乾き時に瑪瑙棒で磨いてゆくと、石膏地までもが平滑になり、黄金の輝きが現れてくるのです。 下地の処理、金箔の置き方、乾燥のタイミング等が絶妙な条件で重なりあい、それらが完全に満たされた時に初めて素晴らしい輝きが出ます。 それまでの複雑な工程と、絶妙な条件が合わなければその輝きは決して現れることはない最も高度な技なのです。