長野で縁があってテンペラ画を習い、その仲間数人と月1回集まって細々と描いていましたが、この技法を使ってフォトフレームなどを作れたら楽しいのではないかと思いつきました。
仲間の1人が、「こんなところがあるわよ」と教えてくれたのがアトリエラピスのサイトでした。ネットで検索してくれたのだと思います。
長野にはこんなところはないし、教えていただけるところはもちろん無いので、行ってみようと思いました。
見学に行ってみると、黄金背景のテンペラ画が普通に飾ってあり、必要な材料が全てあって、あぁここに居たいとすぐに思いました。
先生や皆さんとの会話も、普通にテンペラや美術館や建築など芸術の話題が上って、話が通じる心地よさがありました。会社員をしていると、このような場は本当に貴重だと感じます。
額縁を作ることは、テンペラ画とはまた違う技法があり、ラピスで学べた事で、楽しみの幅がまた広がりました。
古典絵画技法をここで学べ、そして仲間がいるというのも心強いです。
月1回東京の空気を吸うことも、もちろん楽しみのひとつです。
まだまだ知らない事がたくさんあり、先生を頼って色々な物を作ってみたいです。 土曜日受講 長野県上田市在住 KYさん
教室に通い始めて2年目になります。自分で描いた絵を自分で作った額縁に入れたいと思い入会しました。額縁と一緒に金地テンペラ画も勉強しています。額縁制作では、作業工程が多く扱う道具も慣れないものばかりなので、はじめのうちは緊張していましたが、いつも先生が私の些細な質問にも真剣に答えてくださり、適切なアドバイスを下さるので、安心して作業を進めることができるようになりました。休憩タイムではお教室の皆さんとおしゃべりをしながら楽しく有意義な時間を過ごさせていただいています。
土曜日受講 宇都宮市在住 JNさん
教室に通って早7年になり、曲がりなりにもテンペラ画を描き続けております。まとまった時間がとれなくても、長く続けてこられたのは、ひとえに先生のきめ細かい指導と、必要な道具が常に準備され、制作に取り掛かりやすい環境にあるからだと思います。 また、教室で飾られている先生の作品をはじめ、他の方の作品を拝見するたび、「今度はこれ描きたいから頑張ろう!」「こんな素敵な絵、部屋に飾りたい」と創作意欲をかきたてられるからです。 数年前のグループ展に出品した絵についても、忘れられない感動した情景を絵にするための構図を練るときは悪戦苦闘し、先生にイメージの下絵をみせ、写真を提供して戴いたりアドバイスを受けながら仕上がった絵を前に感動したことは、貴重な思い出です。 土曜日受講 横浜市在住 TSさん 「私が工房に通い始めたのは、2009年2月頃でした。 以前から額縁に興味があり、ネットで額縁について検索していたところ、こちらの工房のHPを見つけました。 ヨーロッパの古典技法で制作された本物の額縁。ペイントではない、本物の金箔の輝き。 古典技法を学べるこんな工房が日本にあるのだと驚き、また写真を撮っている先生の、額縁を含めた作品への情熱も感じられ、ここで学んでみたいと思いました。 でも、私は美術畑出身ではありません。 彫刻刀を持つのも電ノコを扱うのも小学生以来という素人の私を受け入れてもらえるのだろうかと思いつつ、先生に連絡を取ると、快く受け入れてくださいました。 しかも、初心者にも関わらず、イタリアの透かし彫りの金箔額を作りたいという無謀な申し出も受け入れ、一つ一つ丁寧にご指導くださいました。 決して器用ではない私が、なんとか額縁を仕上げられ、10年以上続けてこられたのは、先生の丁寧なご指導があったからです。 工房では、カルチャースクールのように全員が同じ課題を制作するというようなレッスンではなく、個人個人が作りたい作品を先生が一人一人に合わせて指導してくださいます。 それは先生が幅広い知識と技術をお持ちだからこそできることだと思います。 与えられた課題ではない、個人個人の作りたいものを作らせてくださる、その完成までの指導をしてくださる工房は他にはなかなかないと思います。 工房で他の生徒さんの作品を拝見することで良い刺激も与えられますし、お茶の時間に皆さんと語らうのも楽しいひとときです。一つの作品が完成までこぎつけたときの喜びはまた一入です。 日常生活を離れ、ものづくりに没頭できる工房での時間は、私にとって癒しでもあり刺激でもあり、かけがえのない時間となっています。 現在は、コロナ禍のために通うことは叶いませんが、 工房によるオンライン・レッスンの古典油彩技法を習い始めたいと思っています。」土曜日受講 八王子市在住 SIさん 私は元来自由な創作というのが苦手で、在籍7年間で制作した8点のうちの半数は、それっぽく見えるものをどうにかこしらえたというものばかりでした。 制作に迷ってアトリエの書架を眺めているときに、のちに原寸大で模写・模刻をするきっかけとなる本に出会いました。
徹底的にする模写ほど勉強になるものはないとよく聞きます。 取り組んだ3点の模写の出来栄えはともかく、多くの学びや気付き、拠り所となるものを得た安心感は、確かになにものにも代え難いものでした。
アトリエの主宰者である筒井先生が、傍からは進んでいるのかいないのかわからないような時間を過ごす私を、急かすことなく、伝えることを簡潔に伝えて、そっと見守ってくださる指導者であったのはつくづく有難いことでした。
先生ご自身が初めて試すことや、より良いと思った方法をその場で見せてくださるのも、描く人、作る人の集う場に静かな活気を生んでいたように思います。 私自身は決して多作ではありませんでしたが、ここでの出会いから得たものは作品の数よりはるかに多く、あのアトリエで過ごした時間は、今につながるかけがえのないものです。
鎌倉市在住 KSさん