石原新三 作品

石原 新三(モザイク作家) 

 第2、第4週 火−2コース担当 (12:30~16:30)

火曜講師の石原 新三です。

 

 モザイクは古代より床から壁へと多くの作品が制作されました。それらには大理石・貴石や色ガラスなどが用いられ、彩り豊かな色彩表現の作品が数々と生み出されています。私はその魅力に取り憑かれ、様々な施設のモザイク制作に今まで取り組んできました。 火曜コースでは、中世から使われているイタリア・ベニスのオルソニー社のズマルトガラスを主に使用します。色数が多く一粒が縦15ミリ横10ミリ厚さ5ミリほどのピースを,専用の道具でカットしてパネルに貼り込み制作します。ズマルトガラスの煌めく作品をご一緒に作ってみては如何でしょうか?

カルロ・ドルチ 「悲しみの聖母」模写

聖母

いしはらモザイクアトリエ

  石原 新三 Profile

1971年 作野旦平氏に師事し、モザイク絵画制作に参加

以降の制作モザイク:

倉敷市民会館、岡山県玉野市「総合文化センター」、丸の内 長銀ビル、 宮崎カトリ ック教会、カトリック大分教会、臼杵教会、東京ディズニーランド「シンデレラ城」、カトリック別府教会、

1985年〜 イコン、キリスト教聖画、モザイク壁画を中心に個人製作

1996年〜1997年 国際美術審議会会員

1996年〜 各カルチャースクール講師

池袋 東武カルチャースクール、銀座 松屋カルチャースクール、荻窪 かん芸館、銀座教会、池袋 東京カルチャービレッジ、田園調布 スマイルアート企画室&赤キ屋2階、横須賀 日本文化センター、南大沢カルチャースクール、

2006年〜2019年 カトリック美術協会事務局長

1992年〜2022年カトリック美術協会会員・役員

個展・グループ展多数発表

2022年 9月〜 LAPISの火曜担当講師 (開講は第2、第4週の12:30~16:30)

フレスコ画 Fresco Painting

古くからある壁画を描く技法で、13世紀から14世紀にかけて、特にイタリアで再び盛んに用いられるようになりました。顔料と漆喰が乾きながら硬く結合するように、画家は漆喰の表面に直に絵を描きます。frèsco buonoは漆喰が乾かないうちに描き終えなければならないので、画家は手早く仕事を進めなければなりませんでした。

フレスコ(fresco)とは「新鮮な」という意味のイタリア語で英語のfreshにあたります。漆喰壁が生乾き(新鮮な)の間に描きあげることから名付けられたと思われます。

このフレスコ画(affrèsco)には大きく分けてfrèsco buono(真性のフレスコの意)とfrèsco sècco(乾いたフレスコの意、乾式)、そしてその2つを併用した mèzzo frèsco(半フレスコの意)があります。

frèsco buono

frèsco buonoは漆喰壁が生乾きの間に顔料を水だけで溶いて描く画法です。

ここではfrèsco buonoを少し紹介してゆきます。

砂をフルイ目にかける
目の大きさで分けられた砂

これで砂の準備が出来ました。

画面にCartòneを当てて、顔料をその穴に刷り込む。

frèsco sècco

次にfrèsco sèccoは乾いた漆喰壁に顔料を膠や卵などをメディウム(媒材)として彩色する画法です。テンペラ画はこの漆喰壁から木板に描くことにより展開していったと言えるでしょう。

これについては今後取り組みます。