石井晴子 作品

石井 晴子(額縁作家) 

 月−1、月−2コース担当

月曜講師の石井晴子です。

 

 月曜コースは、中世ヨーロッパの伝統ある古典的な技法で制作しております。

その技法は、1200年代の板絵から始まり、ルネッサンス時代にその全盛を迎えました。

1200年代のイタリアでチマブエが、ジョットが、また

1400年代にはレオナルド・ダ・ヴィンチやフラ・アンジェリコらによる数々の名画の輝き 、

卵黄と顔料で絵具を作り、色鮮やかなテンペラ画の技法で描く・・

またそれらの名画と比べても、一歩も引けをとることのない、煌めく額縁を制作する・・・

その時代とほぼ同じ材料、おなじ技法を使って

当時の芸術家たちの追体験をしませんか。
 
hori-acanthus-1
 
内側寸法:195×154mm
木枠巾:60mm
木地に彫刻後、ステインで着色
ワックスによるアンティーク仕上げ
 
18世紀イタリア・ボローニャの額縁を参考に制作
hori-16c-1
 
内側寸法:108×95mm
木枠巾:65mm
木地を彫刻、ボローニャ石膏
 赤色ボーロに純金箔水押し、メノウ磨き
黒のアクリルグアッシュで彩色
ワックスによるアンティーク仕上げ
 
15世紀末~16世紀初頭イタリア・ボローニャの額縁を参考に制作
maria-1 
 
 内側寸法(ライナー含まず):340×240mm
木枠巾:60mm
木地にボローニャ石膏、四隅に石膏盛り上げ装飾、グアッシュ黒で彩色
 部分的に茶色ボーロに純金箔水押し、メノウ磨き
 ワックスによるアンティーク仕上げ
 
gin-piemonte-1
 
内側寸法:205×165mm
木枠巾:45mm
木地にボローニャ石膏、赤色ボーロに純銀箔水押し、メノウ磨き
刻印打ちによる模様入れ
艶あり仕上げ
 
15世紀イタリア・ピエモンテ州の額縁を参考に制作
kirikami-1
 
内側寸法:π292mm
木枠巾:102mm
木地端先に彫刻、アクリルジェッソで装飾整形
アクリル絵具で彩色、艶あり仕上げ
銅の吊金具

古典技法額縁制作 [KANESEI]

  石井晴子 Profile

1996年 和光大学人文学部芸術学科卒業

1999年

イタリア・フィレンツェ Palazzo Spinelli 芸術学院木工修復科修了

トスカーナ州公認木工修復師資格所得在学中にフランカランチ氏の額縁工房にて古典技法額縁の制作を学ぶ

帰国後、「KANESEI」の名前でオーダーメイド・オリジナル額縁製作を開始
主に個人作家や画廊、所蔵家からの注文で製作
銀座 ギャラリー針谷「小さい小さい絵展」に黄金背景テンペラ画と額縁を出品以降毎年出品(翌年より東武百貨店池袋店で開催)

2002年

和光大学芸術学部芸術学科 非常勤講師 (2005年前期にて終了)

2006年

株式会社ディヴォート 絵画保存修復事業部 Tokyo Conservation にて額縁保存修復・制作担当開始

2008年

東京国立博物館所蔵 フェレッティ作「ラグーザ氏半身肖像」額縁製作

2010年

東京国立博物館所蔵 重要文化財「親指のマリア」額縁製作

2011年 4月〜 LAPISの月曜担当講師


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絵画

絵画

「絵画を見る」とは、いったい何を見ているのでしょうか。どのような絵画にも、伝えるべきメッセージ、「主題」があります。そしてその「主題」はどのようなメッセージなのか、何を表していのるかを感じるきっかけを与えてくれます。絵画は全て「もの」として作られます。そのため、油彩やテンペラなどの「技法」について理解しておくことも絵画を見る上でとても重要なことです。また、多くの作品には象徴や寓意のような様々な「ことば」が用いられ、単にものを描写するだけではなく、より深く抽象的な意味を込める場合もあるため、その「ことば」を読み取り、学んでいくという見方もあります。そして、平坦な画面にある世界を表そうとする画家にとって、「空間と光と色」はその世界を作り出す多様な方法となります。この捉えどころのない3つの要素に画家がどのように取り組んだのか、これもまた作品を鑑賞する愉しみの一つになるでしょう。  

参考資料 ゆまに書房 ロバート・カミング著「名画の謎–作品編-」 2000年刊