井上雅未花 作品


井上雅未花(あみか) (画家)

水−1、水−2コース担当

水曜講師の井上雅未花(あみか)です。

 テンペラ画は、その歴史を辿ると古来より続く伝統的な技法ですが、現代ではこの技法をメインに据える画家は少なく、技法としての認知度はそれほど高くはない….ある意味ではマニアックな世界とも言えるでしょう。

 その技法を用いて制作活動を続けている私は、この世界に魅せられた者の一人です。

 数世紀にわたっても色褪せることのない鮮やかな発色と、堅牢性を持つこの技法は、細やかなひと筆ひと筆の積み重ねにより仕上ってゆく不思議な作業工程で進められます。  その行為は人によっては、とても地道に感じるかもしれません。

しかし、その積み重ねにより完成した作品は、他では得ることの出来ない、何とも言い難い喜びがもたらされるでしょう。

豊かな時間を積み重ねながら作品を制作し、遺す….

ここではそんなお手伝いができましたら幸いです。
 
世紀末論

2013年作    木炭紙 木炭 鉛筆  165×220mm




きょろきょろくるくる

2016年作    テンペラ 油彩 金箔  115×110mm








黒船

2017年作     テンペラ 油彩 金箔 黒箔  150×250mm








Masquerade 1801 ペルソナ

2018年作      テンペラ 油彩 金箔 黒箔 銀箔  160×130mm





コロンブスの夢

2019年作     テンペラ 油彩 金箔 黒箔  70×53mm








月見れば

2019年作    テンペラ  油彩 金箔  直径73mm


井上雅未花 Profile

井上 雅未花 HP

Instagram

2019年 多摩美術大学絵画科油画専攻 卒業

2015年~

全国の百貨店、ギャラリーにてグループ展を多数 開催

2017年 動物病院壁画プロジェクト(埼玉)

2018年 個展 開催(伊勢丹浦和店)

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石井晴子 作品

石井 晴子(額縁作家) 

 月−1、月−2コース担当

月曜講師の石井晴子です。

 

 月曜コースは、中世ヨーロッパの伝統ある古典的な技法で制作しております。

その技法は、1200年代の板絵から始まり、ルネッサンス時代にその全盛を迎えました。

1200年代のイタリアでチマブエが、ジョットが、また

1400年代にはレオナルド・ダ・ヴィンチやフラ・アンジェリコらによる数々の名画の輝き 、

卵黄と顔料で絵具を作り、色鮮やかなテンペラ画の技法で描く・・

またそれらの名画と比べても、一歩も引けをとることのない、煌めく額縁を制作する・・・

その時代とほぼ同じ材料、おなじ技法を使って

当時の芸術家たちの追体験をしませんか。
 
hori-acanthus-1
 
内側寸法:195×154mm
木枠巾:60mm
木地に彫刻後、ステインで着色
ワックスによるアンティーク仕上げ
 
18世紀イタリア・ボローニャの額縁を参考に制作
hori-16c-1
 
内側寸法:108×95mm
木枠巾:65mm
木地を彫刻、ボローニャ石膏
 赤色ボーロに純金箔水押し、メノウ磨き
黒のアクリルグアッシュで彩色
ワックスによるアンティーク仕上げ
 
15世紀末~16世紀初頭イタリア・ボローニャの額縁を参考に制作
maria-1 
 
 内側寸法(ライナー含まず):340×240mm
木枠巾:60mm
木地にボローニャ石膏、四隅に石膏盛り上げ装飾、グアッシュ黒で彩色
 部分的に茶色ボーロに純金箔水押し、メノウ磨き
 ワックスによるアンティーク仕上げ
 
gin-piemonte-1
 
内側寸法:205×165mm
木枠巾:45mm
木地にボローニャ石膏、赤色ボーロに純銀箔水押し、メノウ磨き
刻印打ちによる模様入れ
艶あり仕上げ
 
15世紀イタリア・ピエモンテ州の額縁を参考に制作
kirikami-1
 
内側寸法:π292mm
木枠巾:102mm
木地端先に彫刻、アクリルジェッソで装飾整形
アクリル絵具で彩色、艶あり仕上げ
銅の吊金具

古典技法額縁制作 [KANESEI]

  石井晴子 Profile

1996年 和光大学人文学部芸術学科卒業

1999年

イタリア・フィレンツェ Palazzo Spinelli 芸術学院木工修復科修了

トスカーナ州公認木工修復師資格所得在学中にフランカランチ氏の額縁工房にて古典技法額縁の制作を学ぶ

帰国後、「KANESEI」の名前でオーダーメイド・オリジナル額縁製作を開始
主に個人作家や画廊、所蔵家からの注文で製作
銀座 ギャラリー針谷「小さい小さい絵展」に黄金背景テンペラ画と額縁を出品以降毎年出品(翌年より東武百貨店池袋店で開催)

2002年

和光大学芸術学部芸術学科 非常勤講師 (2005年前期にて終了)

2006年

株式会社ディヴォート 絵画保存修復事業部 Tokyo Conservation にて額縁保存修復・制作担当開始

2008年

東京国立博物館所蔵 フェレッティ作「ラグーザ氏半身肖像」額縁製作

2010年

東京国立博物館所蔵 重要文化財「親指のマリア」額縁製作

2011年 4月〜 LAPISの月曜担当講師


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